優れた品質と信頼性への こだわりを次世代へ

    導入機器:シート状製品AI自動外観検査機
    検査項目:春巻きの皮の異物、ダマ、色ムラなど

    導入の狙い

    • 目視検査の技術の差による品質の差を無くしたい
    • 不良検知の自動化で労力、人件費の削減を図りたい

    導入前の課題

    株式会社瑞逢社は創業以来、「お客様、お得意先様に信頼される商品を提供する会社」をモットーに、安定した高い品質基準を届けることに取り組んできました。

    しかし、近年の価格や人件費の高騰に伴い、従来の人の目による商品の目視検査での生産効率に限界を感じ始めていました。また同時に、微細な穴や色ムラなど、職人のさじ加減によって見逃しが発生する可能性の懸念も含め、これまでの人の目による検査の基準を更に厳しく設ける必要がありました。

    そこで、品質管理の強化を重視することにかかる手間生産効率アップに求められる労力削減───二つの矛盾した課題点を同時に改善する方法が求められていました。

    当社の検査機の導入に至った3つの理由

    1. 品質管理の精度向上と生産効率の維持を同時に実現
      最大の課題であった「品質管理の強化」と「生産効率の向上」という相反するニーズを同時に解決できる点が評価されました。従来の目視検査では見逃されることもあった微細な不良や色ムラを自動で検出することで、職人の負担を軽減しつつ、高い品質基準を維持するという目標を達成できるシステムです。
    2. 食品衛生管理に適した設計と既存設備との柔軟な連携
      食品用ステンレス素材を使用した衛生管理に適した設計に加え、タッチスクリーンの導入により、食品加工のスペース内でも衛生的かつ簡単に機材の操作が可能だったことが決め手の一つでした。また、検査機器の導入が他のシステムに影響を与えないことはもちろんですが、既存の設備と柔軟に連携できる点も、現場にとっては重要な条件でした。
    3. コストパフォーマンス
      春巻きの皮の薄さや、良否の異なる気泡の種類に合わせて柔軟にカスタマイズされたAIによる高精度な不良検知機能を備えながらも、導入および運用コストを抑えられた点が大きな魅力でした。

    導入製品について

    上記の瑞逢社の生産ラインにおける課題、そして導入に際しての課題、AI判定の可否はもちろん、工場内作業者の導線を妨げない配置、検査対象物への照射範囲の確保などを詳細に分析し、採用となったモデルは、食品用シート状製品AI自動検査機「教師ありモデル」です。

    このモデルは、瑞逢社の生産ラインのニーズを的確に解決するため、当社の「ソフトウェアとハードウェアを一体で提供する」強みを活かし、可能な限りの柔軟なカスタマイズを施し、最適な形での導入を実現しました。

    導入の効果

    • 生産効率の維持・改善
      帯状に流れる製品を上部(画像内右部)から照らし、下部(画像内左部)から毎秒50mm以上の速度で撮像、AIコンピュータにリアルタイムで送信し、春巻きの皮の隅々まで、異物、ダマ、傷などの不良を自動的に検出。生産効率の大幅な改善

    • 品質管理の精度強化
      この教師ありモデルでは、傷、ダマ、異物など一つ一つの不良品例のデータを収集しAIを訓練するため、瑞逢社の高い品質レベルに適した、職人と同等レベルのさじ加減での判定を可能に
    • コスト・労力削減
      不良が発見されると、モニター上で検知物の種類(異物、ダマ、傷)ごとに異なる色とアラーム音で通知され、必要に応じての迅速な対応が可能
    • 食品衛生管理の維持
      ソフトウェア、ハードウェア両方を提供する当社だからこそ可能な、食品用ステンレスを用いた機器構築により食品衛生管理を徹底するほか、他の生産設備とのシームレスな連携も実現

    今後の展望

    瑞逢社はこのAI画像検査機を導入したことで、生産効率の新たなスタンダードを確率し、今後は3Dピッキング機器の導入を検討しており、他の生産設備との連携を強化することで生産効率と品質管理のさらなる向上を目指しています。

    株式会社瑞逢社(ズイホウシャ)について

    1983年1月創業の瑞逢社は、愛知県愛西市に拠点を構え、餃子皮やシューマイ皮、ワンタン皮、春巻き皮、生中華麺など、多彩な中華食材を提供する食品メーカーです。約40年にわたる経験と技術で、お客様に安心・安全で高品質な製品をお届けし、国内外で多くの信頼を獲得しています。

    aaaaaaaaaa

    「商品について」「機能の実現性」「価格・お見積もり」など、お気軽にお問い合わせください。
    専門の技術スタッフが迅速にサポートいたします。